北上・西和賀

安心して出入りを 高齢者世帯中心に除雪 県建設業協会北上支部など

重機で除去した雪をトラックに積み込む県建設業協会北上支部会員企業の関係者=北上市和賀町横川目
スコップで懸命に除雪作業に当たる上野中野球部員ら=北上市堤ケ丘

 県建設業協会北上支部(八重樫博之支部長)などは6日、北上市内の一人暮らし高齢者世帯等で除雪ボランティア活動を行った。市、北上地区消防組合の職員互助会、上野中学校野球部員ら総勢約400人が計108世帯で作業。市内でも度重なる大雪で近年ない積雪となる中、参加者は懸命に作業に当たった。

 同支部は地域貢献活動の一環で2000年から、市内会員企業全社が参加し毎年、ボランティアを続け今年で22回目。会員43社の約200人が積雪量が多い同市和賀町内などで重機を駆使して除雪した。

 このうち岩手建設工業(同市常盤台)は和賀町横川目の高齢者宅敷地で、高さ約4メートルに積もった雪をショベルローダーで取り除き、雪を積んだトラックは雪捨て場を何度も往復した。

 固まった雪質で足場も悪い中、安全面に配慮し慎重に作業。同社土木部長の高橋武夫さん(59)は「今年はすごい量。とても住民でできるレベルではない。高齢者が安心して出入りできるよう、機械と人手、ノウハウのあるわれわれ建設業が力を発揮しなければ」と力を込めた。

 市職員互助会、北上地区消防組合職員互助会は約170人、上野中野球部は部員と父母、教職員ら約20人が参加。同部は今回初めて加わり、同市堤ケ丘の高齢者宅の敷地と周辺道路で作業した。

 部員らはスコップを手に、降り積もった重い雪を除去。部長の村上航志郎さん(2年)は「皆さんの役に立てればと作業した。雪がとても多く、1人で暮らす方にとっては大変だと思う。今後も積極的にこのような活動をしていきたい」と意欲的に語り、ボランティアを受け入れた三浦ハルさん(88)は「屋根から落ちてきた雪が硬くて重くなり、若い力でないと歯が立たない。大勢でやってくれて本当に大助かりです」と感謝していた。

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