北上・西和賀

県コンクール1位 全国審査へ推薦 広報西和賀

2020年度県市町村広報コンクールで1位となった西和賀町の広報と、担当した有原さん

 西和賀町のまちの魅力と笑顔を届ける情報誌「広報西和賀」2020年12月号が、20年度県市町村広報コンクールの広報紙の部で1位に選ばれた。湯田町と沢内村の合併から15年の節目に町の歩みを振り返る特集を組み、町民が町の魅力を再認識し、町の課題や将来を考えるきっかけにした。同号は本県代表として全国広報コンクールへ推薦され審査される。

 町の広報紙は職員が企画から編集までを担っている。「町民が主役になる」を掲げ、若い世代から高齢の人まで多くの町民が登場する。

 同号の特集は「共に歩んだ15年」と題し、結婚から15年を迎える夫婦や合併の年に生まれた中学生、自然体験ツアーなどを通して町の魅力を発信する夫婦、除雪ボランティアなど人と人とのつながりをテーマに活動している団体を取り上げた。町の魅力や課題、将来展望などを聞き、町の未来が見える内容に仕上げた。

 特集記事のほかにも多くの町民が登場する。表紙に続くページに毎号掲載する「西和賀の情景―この町で生きる」では町を離れた人などがふるさとを思い浮かべられるよう町で暮らす人、裏表紙の「僕の夢私の夢」では町内小学生の夢を紹介。写真もカメラの存在を感じさせない自然な表情や所作を引き出している。

 広報を担当する町企画課主任の有原隼人さん(38)にとって広報を読んだ町民から感想が寄せられたり、広報に取り上げられることでモチベーションにつながったりすることが喜びであり励み。「協力してくれる町民あっての広報。町の皆さんが輝いているから広報が評価された。そういった皆さんをこれからも取り上げていきたい」と話す。

 県市町村広報コンクールは、行政広報の向上を目的に県広報協議会などが主催。同町は広報紙の部のほか、同号の表紙が広報写真・一枚写真の部で1位、20年7月号の町内小中学校運動会・体育祭の写真が広報写真・組み写真の部で3位に入賞している。

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