全国8強目指し闘志 一関一高女子卓球部 前回中止 悔しさばねに
一関市の一関一高女子卓球部は、第48回全国高校選抜卓球大会(3月25日開幕、三重県)団体戦に出場する。出場を決めていた2020年の前回大会は新型コロナウイルス感染拡大の影響で中止となっており、選手たちの今大会への思いは強い。全国8強入りを目標に定め、チームは練習を重ねている。
今月4~7日に山形県で開かれた東北高校選抜卓球大会では予選5試合をいずれもストレート勝ちで制し、決勝リーグに進出して全国切符を獲得。決勝リーグでは聖和学園(宮城)に1―3で敗れたものの、桜の聖母学院(福島)に3―2で競り勝ち、2年連続の準優勝を飾った。
チームは19年の県高総体で初優勝。現在は2年生5人、1年生2人が所属し、選手のほとんどが小中学校時代に全国を経験している。練習は平日2時間、休日3時間。限られた時間の中で大切にしているのはコミュニケーションと自己分析だ。
中里莉彩選手(2年)は「一関一は文武両道が伝統。練習も勉強もめりはりを大事にしている」と強調。指導陣も選手たちの自律性を尊重しており、石川凜主将(2年)は「自分に何が足りないかを考えて練習をする。選手同士でもプレーについて指摘しあう」と語る。
昨年はコロナ禍で全国大会が消え、試合もままならない時期もあったが、中里選手が「大会がないからこそ、今までやってこなかった技術を磨いていた」と前向きに捉え、全員がひたむきに練習を重ねてきた。
1、2年生たちは引退した3年生から「みんな全国出場できる力があるから頑張って」という激励を受けた。石川主将は「全国で上にいくために対戦相手の研究もしっかりしたい。悔しい思いを先輩たちの分まで、自分の全て出し切る」と闘志を燃やす。
同部顧問の三浦邦広教諭は「全員仲が良いが、一人ひとり負けん気は強い。全国のいろいろなタイプの選手に対応できるよう、こちらもしっかりサポートしていきたい」と話している。
一関一高メンバー表
(敬称略)
氏 名 学年 出身中
石川 凜 2年 萩 荘
熊谷 渚 2年 高田東
鈴木 晶 2年 大 東
千葉桃寧 2年 花 泉
中里莉彩 2年 花 巻
及川亜美 1年 金ケ崎
庄司桃佳 1年 姥屋敷
▽監督 小坂 信彦
▽顧問 三浦 邦広