奥州・金ケ崎

伝統見詰め 次代へつなぐ 皆白行山流三ケ尻鹿踊 演舞や意見交換の映像記録【金ケ崎】

皆白行山流三ケ尻鹿踊が伝承してきた正式な形による演目の映像記録撮影

 金ケ崎町による「郷土芸能の継承と伝承を知る~皆白行山流三ケ尻鹿踊(ししおどり)~」は21日、同町西根の町中央生涯教育センターで行われた。同町三ケ尻に受け継がれる皆白行山流三ケ尻鹿踊(県指定無形民俗文化財)について、内容を略さない正式な形での「牝鹿かくし」上演の様子や、行山流をルーツとする県内外鹿踊団体などによる学習会、意見交換の光景を映像で記録。映像は三ケ尻鹿踊の活動継承や町内郷土芸能団体が今後の伝承を考えるための資料などに役立てる予定だ。

 同センターによると郷土芸能のこれまでの継承と、これからの伝承について各種団体や町民が考える機会を創出するため、町の金ケ崎ミライラボ事業の一環として2020年度、縦糸横糸(仙台市、小岩秀太郎代表)に委託して実施した。

 新型コロナウイルス感染拡大の影響で、出演や練習機会の減少により集まることが難しく、継承・伝承にも大きな影を落とす中で、今回の事業は、ルーツを見詰め直す機会を設けつつ、芸能本来の姿を伝える演舞と、継承者の今の声を記録した。郷土芸能をはじめ地域文化の記録などを行っている実績に加え、小岩代表が行山流舞川鹿子躍(一関市)の会員でもあることなどから同社に委託した。

 午前は、正式な形での「牝鹿かくし」の記録撮影を約1時間実施。撮影に向け1月末から本格的な稽古を重ねてきた三ケ尻鹿踊の踊り手たちは、白いささらを振り上げ、太鼓を打ち鳴らしながら伝承の演舞を繰り広げた。

 同団体の羽階勝昭庭元(79)は「こういう場をつくってもらったことは、いい機会になった。昔からの踊りなので最後まできっちりと残していきたい。若い人たちの継承にもつなげていくことができれば」と語った。

 また、午後の撮影は「行山流のルーツを探る学習会」として同団体や奥州市、一関市、宮城県の鹿踊団体計6団体から関係者約20人が参加。小岩代表らが県内の鹿踊団体や行山流についての概略を説明した後、各団体のルーツ、今日的な課題などについて出席者が意見を交わした。

 同センターによると今後映像を編集の上、同団体には記録資料として提供し、今後の活動に役立ててもらうほか、町としても町内での郷土芸能伝承につなげてもらうための資料として活用を検討していく。

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