花巻

自殺防止へ声掛け寄り添い ゲートキーパー養成講座【花巻】

「自分の周りの人に目を向けてほしい」と訴える菊池さん

 自殺を防ぐため、悩んでいる人に気付き、声を掛けて必要な支援につなぐ役割を担う「ゲートキーパー」を養成する講座が19日、花巻市石神町の市総合福祉センターで開かれた。新型コロナウイルスの影響で全国的に自殺者は増加傾向にあり、2020年の本県の自殺死亡率は全国ワースト1位。講師を務めた市健康づくり課の保健師、菊池菜摘さん(25)は、悩みを抱える人に寄り添う大切さを参加者に伝えた。

 地域共生社会の実現を目指し、市社会福祉協議会が主催。市内の19人が聴講した。

 菊池さんは、市では年間約25人が自ら命を絶ち、内訳としては高齢者が多いほか、働き盛りの世代の人も増えているというデータを紹介した上で「誰にでも自殺に至ってしまう可能性がある」と警鐘を鳴らした。

 特別な資格を必要としないゲートキーパーを担う上での心構えについて、「悩みのある人は自分から相談できないと知っておいてほしい」とし、本人の変化を周囲が感じて支援先に導く重要性を強調した。

 また、新型コロナで制限のある生活や見通しのつかない状況が続くことで心に負担を抱える人が増えていると指摘。「誰かに悩みを打ち明ける力もなくなるほど疲弊する場合もある。人に会いづらい今だからこそ、自分の周りの人に目を向けてもらいたい」と訴えた。

 参加した同市矢沢の60代男性は、働いていた時には業績を上げることが優先で、心の弱い部下らには「何でもっと頑張らないんだ」と追い込んでしまっていたといい「知識があれば、と当時を振り返って反省した。企業向けにこういった話をすれば、職場のハラスメントや人間関係にも役立つと思う」と話していた。

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