北上・西和賀

10月に北上マラソン 20回目も今大会で幕 実行委

4年ぶりとなる開催と今大会での終了を決めた2021いわて北上マラソン大会実行委員会

 2021いわて北上マラソン大会実行委員会は26日、北上市相去町の北上陸上競技場で開かれた。台風と新型コロナウイルスの影響により3年連続で中止となった大会。4年ぶりの今回は、10月10日に北上総合運動公園を発着点にしたコースで実施する予定とした。一方、北上を全国にPRするという当初の目的が達成され、一定の成果を挙げたとして通算20回目となる今回で大会を終了する。

 関係者約20人が出席。冒頭、大会長の髙橋敏彦市長は「さまざまな事情が重なり3回連続できなかったため、各地から『今年は何とかなるんでしょうね』という声がある。それでもコロナ禍の状況がどうなるか、特にもワクチンがどうなるか。しっかりと見極め、感染防止対策をした上で開催できるものと思っているので、ぜひ前向きに進んでもらいたい」と呼び掛けた。

 大会は国や県、周辺自治体が定める新型コロナの感染防止対策を順守するほか、日本陸上競技連盟が策定するガイダンスに沿ってランナーの安全・安心に万全を期す。ただ、新型コロナの状況によっては中止や内容変更を行う場合もある。

 種目はフルマラソン、10キロ、5キロロードレースの3種目40部門を予定。これまで兼ねてきた全日本マスターズマラソン選手権大会は廃止し、前回実施予定だった「ペアリレーファンランマラソン」も行わない。ゲストランナーにはプロボクシング世界元3階級王者・八重樫東さんを迎える。

 ランナーの募集範囲について「県内在住者」と提案されたが、実行委員から「今回で最後なのであれば県内という枠は寂しい」といった意見もあり、今後早急に開催する幹事会で再検討した上で、書面議決により募集範囲や最終的な参加目標を決める。エントリー開始は4月中旬を目指す。

 大会はマラソンを通じて北上を全国にアピールしスポーツ振興を図ろうと、2001年に県内初のフルマラソン大会として始まった。目的の達成や県内における先駆けとして他の自治体に影響を与えることができたこと、さらにはコースの公認が終わることを踏まえ、今大会をもって終了とする。今後は楽しく走ることを主眼に置いたランニングイベントを模索していく。

 

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