花巻

視覚障害者生活の課題は 葭原さん(ブラインドサッカー元代表)講演 市社協研修会【花巻】

視覚障害者の生活や抱える課題などを学んだ研修会

 花巻市社会福祉協議会主催の朗読ボランティア・花巻点字サークル合同研修会は25日、同市石神町の市総合福祉センターで開かれた。ブラインドサッカー元日本代表で参天製薬企画本部CSR室の葭原滋男さん(58)=東京都=が「障がいを乗り越えて」と題してリモートで講演し、視覚障害のある人の生活や抱える課題について語った。

 葭原さんは、10歳の時に網膜色素変性症と診断を受け、現在は光が分かるぐらいの視力だという。都庁に28年間勤務。走り高跳びやタンデム自転車競技でパラリンピックに出場し、合計4個のメダルを獲得した。2002年からブラインドサッカーを始め、07年には日本代表に選出。現在もブラインドサッカーチーム「乃木坂ナイツ」で活躍している。

 研修会には、20人余りが参加。葭原さんは「視覚障害者になったという意識が薄い」と切り出し、国立障害者リハビリテーションセンターに通っていた時には、障害者への偏見があったと明かした。仲間と関わるうちに「見えなくても何でもやっちゃおう」との気持ちが芽生え、障害者への間違った意識に気付き「社会がそうさせていたのではと思うようになった」と振り返った。それ以降は「興味を持ったことには好奇心に任せて何でも挑戦している」と自身の前向きな生き方を紹介した。

 また、視覚障害者の暮らしの課題は主に▽必要な情報が入ってこない▽移動が不自由―の二つだとし「日常の何でもないことができない不安が重なり、社会から取り残されてしまう人も多い」と指摘した。

 点字を勉強しなかったという葭原さんは、画面に触れると自動で文字を読み上げたり、世界中のボランティアと即座につながれたりするスマートフォンのアプリを使うことで生活に不便を感じていないといい、「人とのコミュニケーションはもちろん大事だという前提で、情報端末の積極的な活用も考えていく必要があるのではないか」と語った。

 同市石鳥谷町の朗読ボランティア、髙橋恵さん(61)は「障害の有無にかかわらず、チャレンジする大切さを学んだ」と話していた。

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