一関・平泉

輝く未来 楽しみに 中里小で2分の1成人式【一関】

10歳の節目を祝う「2分の1成人式」で、将来の夢を発表する中里小4年生

 20歳の半分に当たる10歳を祝う行事「2分の1成人式」は27日、一関市蘭梅町の中里小学校で行われ、子供たちが家族や地域住民の祝福を受け、将来の夢を膨らませた。

 住民組織の中里まちづくり協議会が主催する行事で、6回目。2010年4月から11年3月までに生まれた子供が当祝者となった。

 中里小4年生35人のうち31人が出席。保護者や地域住民と神事に臨み、玉串をささげて健やかな成長に感謝し、家族や地元の共存繁栄を祈願した。引き続き、中里鶏舞踊り舞による演舞を皮切りに成人式が行われ、4年生が一人ずつマイクの前に立ち、10歳の節目として誓いの言葉を述べた。

 将来の夢として「薬剤師になる」「日本全国を旅行する」などと憧れの職業や活動を挙げる子、「5年生になっても勉強を頑張る」と進級後の目標を語る子などさまざまで、参加者は全員に大きな拍手を送った。

 保護者を代表して加藤麗央さん(10)の母由美子さん(50)と、小岩百合さん(10)の父一征さん(44)がメッセージを語り掛けた。11年3月の東日本大震災を踏まえて「10年前に大きな地震が来た。不安だったが、幼いみんなに希望や勇気をもらった。お父さん、お母さんも成長した10年だった」と振り返り、記念品の学年帽と手拭いを4年生に渡し、エールを送った。

 閉式後は親子と来賓で記念撮影し、齋藤優太君(10)は「人を救いたくて『夢は救急救命士になること』と言った。緊張した。人に優しくし、危ないことをしていたら教えるようにしたい」と成長を誓っていた。

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