花巻

田瀬ダム耐震補強 23年3月まで 堤体上部など工事【花巻】

耐震補強工事が始まった田瀬ダムの堤体上部

 国土交通省北上川ダム統合管理事務所田瀬ダム管理支所(加藤一典支所長)は、花巻市東和町田瀬の田瀬ダム耐震補強工事に着手した。2023年3月までの工期で、ダム堤体上部のクレストゲートや橋梁(きょうりょう)部などを補修して大規模地震に備える。

 耐震補強は、阪神淡路大震災での高速道路倒壊などに象徴される大規模地震による土木構造物への被害の大きさを踏まえ、耐震安全性をしっかりと評価して必要に応じて補強する取り組みの一環。

 重要構造物でもあるダム施設は耐震性能照査指針が見直され、レベルが引き上げられた。田瀬ダムは、岩手・宮城内陸地震や東日本大震災、近くに存在するとされる活断層、近い将来に起こる地震の可能性も含むデータを用いて照査した。

 その結果、ダム本体に問題はないが、満水位の状態で地震が発生した場合にゲートや門柱、橋梁部に何らかの問題が起きる恐れがあることが分かり、20年度から3カ年で工事を進めることになった。1954年のダム完成後初めての大掛かりな補強工事となる。

 1月着手の今年度分は、ゲートを支えるコンクリート構造物の門柱5本のうち中央の3本に横から鉄筋を差し込む工事で、足場を組んで作業中。鉄筋を補充し、上下流方向ではなく、左右方向の強度を高める。

 2021年度は橋梁を載せる橋桁の劣化を補強するため、鉄骨の補助桁を設置。最終年の22年度はゲートの鉄骨部材を追加する。

 工事は、出水期も含めてダム機能を維持する状態で進める計画。ただクレーン車を使った工事資機材の搬出入や工事箇所によりダム堤頂(天端)を通る県道下宮守田瀬線を一時通行規制する。規制は原則、日曜日と昼間、夜間を除く時間帯通行止めの措置を取る。

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