奥州・金ケ崎

医療通訳 期待大きく コロナ禍の役割確認 ボランティア研修会【奥州】

新型コロナ感染症についての講演が行われた奥州市医療通訳ボランティア研修会

 奥州市医療通訳ボランティア研修会(市国際交流協会主催)は2月28日、同市水沢字吉小路の水沢地域交流館(アスピア)で開かれ、医療通訳ボランティア登録者らが新型コロナウイルスについての講演を聴講した。

 市医療通訳派遣システムをさらに円滑、効率的に運営していくことで、ボランティアのレベルアップを図ろうと開催。同日は午前に講演、午後と7日午前には模擬通訳練習という日程とした。

 講演は「新型コロナ感染症について」と題し、仲本光一奥州保健所長が講師を務めた。仲本所長は感染する三つの要因(病原体、感染経路、感受性)と要因ごとの対策について説明したほか、ウイルスや検査、感染の仕組みなどを分かりやすく話し、手洗いやせきエチケットの重要性を強調した。

 遺伝物質メッセンジャーRNA(mRNA)ワクチンの効果について「95%の感染予防効果というのは100人中5人が発症するのではなく、打たなかった人のうち100人が発症するとき、打った人は5人が発症するということ。かなり効果がある」と解説。また「在留外国人は災害弱者。どう守っていくかを考えることが重要だ。言語の障壁や相談しづらいという課題があり、医療通訳への期待は大きい」と語った。

 参加者は医療器具やマスク着用などについて普段感じている疑問を質問し、仲本所長のアドバイスに耳を傾けていた。

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