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パリ五輪目指しプロへ 伊藤選手(スポーツクライミング)卒業 盛岡中央高

卒業証書を手にプロクライマーとしての決意を新たにする伊藤選手

 スポーツクライミングの伊藤ふたば選手(18)=盛岡市出身、TEAM au所属=は3日、市内で行われた盛岡中央高校(千葉研二校長、生徒820人)の卒業式に出席した。友人たちと過ごした3年間の思い出を胸に、2024年のパリ五輪出場を目標に据えてプロクライマーとしての一歩を踏み出した。

 卒業式は新型コロナウイルス対策を講じた上で行われ、卒業生や保護者、教職員ら約500人がマスク姿で出席。伊藤選手は自らの名前が呼ばれると、堂々と返事をして千葉校長から卒業証書を受け取った。

 席上、伊藤選手に理事長賞が贈られ、国内外の大会で優秀な成績を収めたことをたたえた。

 式後、記者団の取材に応じた伊藤選手は「他の生徒と比べて登校日数は少なかったが、文化祭などの学校行事を楽しんだりと良い思い出がたくさんできた」と充実した高校生活を振り返った。進学はせず、今後は都内を拠点にプロクライマーとして活動。「地元を離れるのは寂しいが、世界で活躍するために自立する必要もある。苦手意識のあるリード種目を強化し、パリ五輪で金メダルを獲れるよう頑張りたい」と誓いを新たにした。

 伊藤選手は、17年にボルダリング日本一を決めるジャパンカップで史上最年少の14歳で優勝。高校入学後も1年生でスポーツクライミングのワールドカップに出場するなど国内外で活躍し、昨年は第15回ボルダリングジャパンカップ、第2回スピードジャパンカップで金メダルを獲得した。

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