北上・西和賀

風味豊か 寒ざらしそば 町内5店舗で提供 あすから限定メニュー【西和賀】

寒ざらしそばの提供開始をPRする西和賀町の関係者

 西和賀町産の寒ざらしそばの提供が6日から町内のそば処や飲食店で始まる。秋に取れた玄そばを寒冷期に冷水と寒風にさらし、風味にこだわったそばを町内5店舗で味わうことができる。28日まで。

 寒ざらしそばは、寒冷期にそばの実を10日間ほど冷水に浸け、その後1週間から10日ほど寒風にさらし、乾燥させたそばのこと。製粉して打ちあがったそばはあくや渋みがほど良く取れて甘みや風味が増し、舌触りが滑らかになるという。

 同町では10年ほど前に生産を開始。今シーズンは大雪の影響で作業開始が1月中旬にずれ込んだものの、1トン余りの玄そばを仕込み、3月上旬からの提供にこぎ着けた。

 町内の生産者や関係機関・団体などで組織する町そば祭り実行委員会が主催。5年目となる今季は「こだわりの西和賀寒ざらしそばできました!!」と銘打ち、新型コロナウイルス感染予防のため混雑を避けて利用してもらおうと、提供期間を例年の倍以上にした。

 寒ざらしそばを提供するのは▽農家食堂およね(沢内字太田)▽春乃家(はるのや)(白木野)▽十割そばの店「湯夢(ゆめ)プラザ」(川尻)▽レストハウスゆのさわ(湯之沢)▽道の駅錦秋湖(杉名畑)―の5店舗。寒ざらしそばの盛りに加え、ちらし寿司、天ぷら、とろろめし、ヒレカツ、春の山菜のかきあげなどがセットになった各店限定メニューを用意している。

 参加店で食事すると、協賛施設の入浴料や湯田牛乳100%ソフトクリームが50円引きになる周遊券のプレゼントがある。また同日から町内6カ所の店舗で寒ざらしそばを使った半生そばの販売も開始する。

 同実行委事務局の西和賀産業公社によると、コロナ禍に加え、今シーズンは例年にない降雪の影響で町内の飲食店利用は減少。同公社の藤原勝常務取締役は「風味が増し、今年もおいしく仕上がっている。雪解けも徐々に進んでおり、この時期にしか食べられない味を楽しんでほしい」と話している。

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