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気仙沼道路開通 仙台と宮古直結 三陸道

三陸沿岸道路の宮城県内区間が完成し、開通した「気仙沼湾横断橋」を通行する車両=6日午後、宮城県気仙沼市

 東日本大震災の復興道路として仙台市から青森県八戸市までの全長359キロを結ぶ三陸沿岸道路(三陸道)のうち気仙沼港インターチェンジ(IC)―唐桑半島IC間の延長7・3キロ(宮城県気仙沼市)が6日、開通した。東北最大の斜長橋「気仙沼湾横断橋」(長さ1344メートル)を含む宮城県内最後の区間で、震災から10年を前に仙台市と宮古市が復興道路で直結した。三陸道は普代―野田間などの工事を残しており、年内の全線開通を予定している。【2面に関連】

 三陸道は気仙沼―宮古間と仙台―気仙沼間が一本につながっていたが、気仙沼市内を通る車は一時国道45号などに降りる必要があった。気仙沼港―唐桑半島間の開通により同区間の移動時間は国道45号経由に比べて9分短縮。都市間の移動は三陸道整備前に比べ気仙沼―陸前高田間が18分、仙台―気仙沼間は約1時間、仙台―宮古間は約2時間短縮する見込み。水産業や水産加工業をはじめとする地域産業の発展、交流人口の拡大による観光振興など震災復興にも大きく貢献すると期待される。

 同区間の開通で宮城県内の復興道路は全線が開通した。三陸道は全359キロのうち312キロが完成し、岩手県内の未開通区間を含め年内に全線が開通する予定。

 三陸道の気仙沼道路(延長9キロ)のうち気仙沼中央―気仙沼港間の1・7キロは2020年2月に開通済み。今回開通した7・3キロは同市松崎北沢―同市唐桑町只越間。浦島大島、気仙沼鹿折、唐桑半島の三つのICを設置し気仙沼湾横断橋のほか「大峠山橋」など橋梁(きょうりょう)4基、「新唐桑トンネル」など3カ所のトンネルを築造した。

 国道45号は市街地がある気仙沼湾西側を通るが、三陸道は東側を通るルートで、同市内の震災時の津波浸水区域を全て回避する形となる。気仙沼中央、気仙沼港を含む五つのICにより同市中心部から三陸道へのアクセスが確保され災害時の救援体制も向上する。

 気仙沼湾横断橋は主塔から斜めに張ったケーブルで橋桁を支える斜張橋で、高さ118メートルの2本の白い主塔が特徴。美しい景観そのものが観光資源になると期待されている。気仙沼湾の別名「鼎が浦」にちなみ夢や希望を「かなえる」意味も込めた「かなえおおはし」の愛称が付けられた。

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