北上・西和賀

備える大切さ学んで 「ぼうさい道場」開設 山の駅和賀【北上】

みんなのぼうさい道場で展示している東日本大震災や近年発生した自然災害の写真

 北上市和賀町横川目の産直施設・山の駅和賀に、家庭防災や災害の初期対処を学ぶスペース「みんなのぼうさい道場」が開設されている。東日本大震災の発生から間もなく10年。自然災害の写真展示、被災地で暮らす住民の手作り商品の販売、防災グッズの紹介などを通じて、改めて備えることの大切さを伝えている。4月下旬まで。

 同市を拠点に復興支援、防災活動、生活弱者への福祉支援などに取り組むNPO法人パワーアップ支援室(本舘淳代表理事)が主催。震災10年の節目に「震災を忘れない、伝え続ける、これからも寄り添い続ける」きっかけになることを願い、企画した。身近な自然災害として挙げられる豪雨・台風災害についての知識や対処方法を学び、心の備えを高める内容になっている。

 会場では津波で大きく損壊した防潮堤、土台がえぐられ傾いた建物、打ち上げられた漁船など震災直後の写真をはじめ、一関市で崩落した土砂が道路や河道をふさいだ2008年6月の岩手・宮城内陸地震、宮古市、釜石市などで土石流が発生した19年の台風19号災害といった近年発生した自然災害の写真85点を見ることができる。

 漁網で作ったつり下げホルダーなど被災した住民の手作り商品、新聞紙を使った代替燃料「紙薪」やスリッパ、段ボールで作った机、椅子といった防災グッズの展示・販売もある。自然災害の特徴、県内で懸念される災害、個人や家庭でできる防災を紹介した冊子も置いている。

 近年の豪雨、台風は、河川の氾濫や土砂崩れなどの災害をもたらし、多発化、被害範囲の拡大も顕著だ。本舘代表理事は「いつ起こるか分からない自然災害に一番大事なのは心の備え。常日ごろから防災意識を持ち、命を守ることを第一に考えてほしい」と話す。

 営業時間は午前9時30分~午後3時。水曜定休日。

 同法人では11日に沿岸市町で海への献花と黙祷(もくとう)をささげるにあたり、追悼ボランティアと、参加できない人の代わりに花を手向ける献花代の寄付を募っている。詳細は同法人=0197(72)5724=へ。

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