奥州・金ケ崎

想い形に合唱披露 衣川中でコンサート 東日本大震災から10年【奥州】

全校で思いを込めた合唱を披露する衣川中の生徒
復興、鎮魂へ祈り
あの日の記憶 風化防ぐ 各地で追悼行事

 奥州市の衣川中学校(菊池俊二校長、生徒99人)は11日、沿岸被災地の1日も早い復興を願って「想いを形に」を合い言葉に活動してきた成果を披露するコンサートを同校昇降口前で開いた。家族らが見守る前で生徒は「人とのつながり」「古里を大切にしたい」との気持ちを込めて3曲を歌い上げた。

 同校では、活動の集大成を合唱で伝えたいと、「つながる絆 つなげる未来」コンサートと銘打って企画。1、2年生は「ほらね、」、3年生は「ぜんぶ」を歌い、全校で「糸」を混声4部合唱した。

 セレモニーでは、「3・11大切な人を思う日」をテーマに生徒が書いたメッセージも紹介。「いつも支えてくれてありがとう。苦しい時代を一緒に乗り越えよう」「家族が支えてくれて毎日楽しく過ごせている」など、感謝とともに一緒に生きていこうとの気持ちが伝えられた。

 生徒会長の菅原猛瑠さん(2年)は「支え合い、支えられて生きている。この古里を大切に見守って生きたい」、合唱委員長の鈴木凜來さん(同)は「亡くなった人たちに自分たちができることを考え、合唱で感謝を伝えたいと思いを込めて歌った」と話していた。

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