花巻

危険物取扱者甲種に合格 瀬川さん(花巻農高1年)独学で

高校1年生で甲種危険物取扱者の資格を取得した瀬川さん

 花巻市の県立花巻農業高校(楳原健校長、生徒309人)の瀬川瑞樹さん(16)=食農科学科1年=が、難関とされる甲種危険物取扱者試験に合格した。同校生徒で第1号となり、1年生で取得するのは県内でも初めて。独学で快挙を成し遂げた瀬川さんは「自ら計画を立てて勉強するという行動ができたことが成長だと思う。これからもいろいろな資格や知識、技能を身に付けたい」と意欲を語る。

 瀬川さんは車やバイクに関心があり、ガソリンスタンドを訪れた時にガソリンの臭い、性質に興味を持ち、同校入学直後から国家資格の危険物取扱者の勉強を始めた。2020年6月の試験から乙種第4、6、3、5類と全て1度で取得し、今年1月に富士大で行われた甲種試験に臨んだ。

 試験は法令や物理・化学など授業で扱わないことが問われるため、自学自習が基本。休み時間に勉強を進めたり過去問題に取り組んだりしたほか、試験直前は自宅で時間をかけて対策を図った。甲種は黒沢尻工高を今月卒業した兄の雅樹さん(18)も2年生で取得しており、「資格は客観的に評価されるもの。高校で積極的に取っておきたい」と考えるようになったという。

 試験を実施する消防試験研究センターによると、法改正で高校生が受験可能となった08年度以降、県内で行った甲種試験を受けた生徒は155人。このうち合格したのは瀬川さんを含め18人、宮城県で受験した2人を加えても20人で、1年生は瀬川さんが唯一となる。13年間の県内全体の合格率は27・9%、高校生に限れば11・6%の狭き門だ。

 16日に花巻農高を訪れ、瀬川さんに表彰状を手渡した同センター県支部の高橋徹支部長は「安心な社会をつくる上で重要な資格で、職業選択の幅が広がる。受験する若い人たちの励みになる」と称賛。楳原校長は「一生懸命勉強して合格した姿、いろいろなことに挑戦する姿を他の生徒に見てもらうことで、刺激を感じてほしい」と期待した。

 危険物取扱者試験と並行して勉強した英検準2級も取得しており、今後もさまざまな資格を目指していくという瀬川さんは、「1年間、試験のために頑張ってきたことが報われたのはうれしかったし、高校で学ぶこととは違うジャンルの勉強をして自分の世界が広がった」と充実感をにじませる。

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