北上・西和賀

給食センター着工 西和賀で安全祈願祭 供給箇所集約へ

工事安全祈願祭でくわ入れをする細井町長

 西和賀町は、町総合給食センター(仮称)の建設に着手した。学校給食を提供する施設で、従来の共同調理場や自校調理方式から供給箇所を1カ所に集約するとともに、西和賀さわうち病院入院患者の病院食調理を想定した整備も進める。11月末の完成、試験稼働を経て2022年4月の使用開始を目指す。18日に同町沢内字大野地内の現地で工事安全祈願祭が行われた。

 建設地は西和賀さわうち病院北東側、西和賀消防署東側に隣接する町有地3120平方メートル。建物は鉄骨造り平屋建て、延べ床面積874平方メートルで、効率的な調理ができるよう厨房(ちゅうぼう)施設は食材の搬入から調理、搬出まで一方向に流れる配置にする。

 最大調理能力は1日当たり400食。オール電化で、大量調理を可能とする回転釜やスチームコンベクションオーブンを導入。食品の二次汚染の原因となる床からの水の跳ね上げ防止と、カビや細菌の発生を抑止するため可能な限り床をぬらさずに調理や洗浄作業を行うドライ運用方式とし、衛生的で安全な調理環境を整備する。食育を目的とした見学スペースも設ける。

 現在、町内4小中学校の給食を提供する施設は、沢内学校給食共同調理場が1984年、自校調理方式の湯田小が86年、同じく湯田中が91年に開設。いずれも整備から30年余りが経過して老朽化が進み、学校給食衛生管理基準への対応が課題となっていた。

 総事業費は約8億9000万円。合併特例債と町教育施設整備基金を充てる。

 工事安全祈願祭には、町、設計、建築・電気各工事の関係者20人余りが出席。同町の細井洋行町長は「新たな総合給食センターが町の子供たちへの安全安心な給食の提供、食育活動の拠点となり、ひいては町の食の供給基地となるよう進めていく」と述べた。

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