北上・西和賀

ザゼンソウほっこり 藤根で見頃【北上】

見頃を迎えているザゼンソウ

 北上市和賀町藤根地区に自生するザゼンソウが咲き始め、観察する人でにぎわっている。「ざぜん草の里」として藤根自治振興会が管理しており、今週末から来週ごろに見頃を迎え、3月いっぱいは楽しめるという。

 サトイモ科の多年草で山間の湿地に自生し、紫黒色の厚い仏炎苞(ぶつえんほう)に包まれた花が特徴。藤根地区交流センターから東に約200メートルの県道盛岡和賀線沿いに群生地があり、地元有志でつくる藤根ざっそうの会が駐車場の草刈りや木道の散策路を整備している。

 同センターによると、今シーズンは積雪が多かったものの、例年並みの3月初旬に紫黒色の苞が顔を出し始めた。「湿地帯を中心に一面に花を咲かせるが、今年は少なめだ」と話す。

 穏やかな春の青空が広がった19日は、写真に収める人や周辺を散策する人でにぎわった。祖父母に連れられて初めて訪れた5、6年前から毎年観察しているという花巻市湯本の小川彩香さん(29)は「他の花にはない苞のほっこりした感じが魅力」と話し、カメラのシャッターを切っていた。

 同地区センターでは3月上旬に開催していた「ざぜん草まつり」を新型コロナウイルスの感染予防のため中止。開花状況をフェイスブックで発信している。

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