多くの思い出に感謝 花巻・大迫 亀ケ森小で閉校式典
花巻市立亀ケ森小学校(高橋利明校長、児童15人)の閉校式典は20日、同市大迫町亀ケ森の同校で行われ、児童が勉強や運動、校外学習など地域と共に歩んだ思い出を心に刻んだ。
教職員や保護者、来賓ら合わせて約50人が出席。上田東一市長は「亀ケ森小学校で学んだことを忘れず、胸を張ってほしい。4月から大迫小学校に通う児童も思い出を胸に秘め、元気に遊び、勉強してほしい」とあいさつした。
高橋校長は「閉校はゴールではなく、子供たちにとっては新たなスタートであり、旅立ち。地域や先人の思いを忘れず、大きく羽ばたいてくれると信じている」と児童に呼び掛けた。
お別れの言葉では児童会長の伊藤丞君(5年)が「たくさんの人たちの優しさの中で成長してきた。楽しく勉強でき、亀ケ森が好きになったのも皆さんの支えや応援があったから。ありがとう亀ケ森小学校、さようなら亀ケ森小学校」と発表。高橋校長が佐藤勝教育長に校旗を返納した。
引き続き「亀小お別れ会」が開かれ、代表児童が学校敷地内に建てられた閉校記念碑を除幕。高橋匠君(5年)は「友達や先生、地域の方々に協力することの大切さを教えてもらった。本当はもっとここで学びたかったけど、大人になったらきょうを思い出したい。亀小の素晴らしさを忘れず頑張っていく」と誓った。全員で最後の校歌を歌い、石碑と一緒に記念撮影した。
同校は1874(明治7)年、亀ケ森村に亀ケ森学校として創立。町内の内川目小学校と共に4月から大迫小学校に統合される。