奥州・金ケ崎

思い出胸に園舎へ別れ 歴史に幕 衣里幼稚園で閉園式【奥州】

小沢市長に衣里幼稚園の園旗を返納する久光園長(右)

 奥州市立衣里幼稚園の閉園式は20日、同市衣川堰下の同園で行われた。同園から市に園旗が返納され、地域の幼児教育を担ってきた64年の歴史に幕を閉じた。

 式には現職や歴代の教職員、市、市教委などの関係者約20人が出席。久光富美園長が小沢昌記市長に園旗を返納した。新型コロナウイルス対策で、園歌の斉唱では録音曲を流した。

 田面木茂樹教育長は「地域の方々には幼稚園の再編に理解を賜り、英断に敬意を示す。支えてくれた地域の皆様、歴代の先生方らに心から感謝を申し上げる」と告辞。小沢市長は「学びやで培われたものは卒園生や地域の皆様の心に深く刻み込まれ、次代に受け継がれていくと確信している」とあいさつした。

 久光園長は地元の出身で、以前に同園教諭としても勤務。あいさつでは小学校時代に園舎を眺めた思い出を披露し、「当たり前の一日は当たり前でなく、一人ひとりの大切な思い出の一日だった。これからも衣里の子供たちが健やかに成長することを祈っている」と述べた。

 同園はPTA立として1956年、青年学校教室の払い下げを受け地区内に開園。61年には衣川村立に移行し、83年には現園舎が建てられた。2006年には市町村合併に伴い奥州市立に移行。19年度までの卒園児数は1539人だった。

 園児数は少子化などで減少が続き、11年度に初めて卒園児が1桁となり、19年度の卒園児は5人だった。20年度は入園児がゼロで、この経緯から再編が検討され、在園児は衣川地区内のあゆみ園に転園。昨年の市議会12月定例会で市立幼稚園条例の一部を改正し、閉園が決まった。

 閉園に際し、市教委の編集で記念誌が製作された。衣里地区センターを通して配布している。

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