奥州・金ケ崎

岩谷堂箪笥 伝統工芸士2人認定 10年ぶり 新たな挑戦に意欲【奥州】

岩谷堂箪笥の伝統工芸士に認定され、小沢市長(中央)に報告した及川さん(右)と菅野さん(左)

 奥州市の伝統的工芸品「岩谷堂箪笥(たんす)」製造に取り組む2人が、伝統的な技術と熟練を認められた「伝統工芸士」として2020年度新たに認定された。認定は10年度以来といい、2人を加えて岩谷堂箪笥の伝統工芸士は21人となった。技術に加えて気力、体力が求められる実技試験を乗り越えた2人は「伝統を守りながら新しいことにも挑戦したい」と意欲を高めている。

 伝統工芸士は、伝統的工芸品の製造に関する伝統的な技術と熟練した従事者が認定される。伝統的工芸品産業振興協会が伝統的工芸品を製造する地域ごとに年1回試験を行って認定する。受験には12年以上の実務経験が必要となる。

 今回新たに伝統工芸士となったのは、及川勇治さん(44)=同市江刺稲瀬、岩谷堂家具センター勤務=と菅野裕二さん(57)=花巻市、中千家具製作所勤務=。及川さんは17年間、菅野さんは19年間の経験を有し、ともに19年度にも試験に挑戦し、2度目の挑戦で認定された。

 2人は22日、岩谷堂箪笥生産協同組合の三品健悦理事長、岩谷堂箪笥伝統工芸士会の八重樫公人会長らとともに市役所を訪れ、小沢昌記市長に認定を報告。小沢市長は「大きな励みにしてもらいたい。市の品格を高めるのが伝統工芸であり、岩谷堂箪笥は自慢の品だ」と激励した。

 及川さんは「先輩から継承した伝統を守り、新しいものにも挑戦しつつ精進を重ねたい」、菅野さんは「私の地元の子供にも岩谷堂箪笥の良さを知ってもらいたい。手づくり教室などにも挑戦したい」と抱負を語っていた。

 2人は実技試験について「全力で一日走る感じ。制限時間内に速く正確にやれないと合格はできない」と厳しさを語る。八重樫会長は(67)は「職場ばかりでなく相当練習したはず。伝統工芸士となり、自信もついたと思う。若手の育成にも励んでほしい」と期待した。

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