奥州・金ケ崎

合格者41人全国3位 1種電気工事士資格 将来の社会貢献誓う 水沢工高【奥州】

記念撮影をする水沢工高の電気工事士合格者。1種の合格者数は全国3位だった

 奥州市水沢佐倉河の県立水沢工業高校(佐々木光男校長)は、2020年度の第1種電気工事士の合格者数が全国の高校で3位だった。第2種電気工事士は25位で、県内ではともにトップ。生徒の努力と教諭の指導の成果を順位で示した。生徒は資格を生かした将来の社会への貢献に向け誓いを新たにしている。

 全ての電気工事施工が認められる国家資格の1種には、電気科の2、3年生41人が合格。次いで2種には同科と設備システム科の1、3年生52人が合格を果たした。1種は過去に全国1位となったこともある。

 大量合格につながったのは、教諭が指導に入っての朝学習。かつて科の隔てなく同資格の取得を目指した取り組み「ドリームプロジェクト」をきっかけに定着した学習で、受験生徒の専門知識・技能を平均的に高めた。

 同校での電気工事士受験はおおむね、1年生で2種、2年生で1種という流れ。今年度は新型コロナウイルスの影響で2種の上期試験が中止となる事態に見舞われたが、モチベーションを保って結果を出した。

 24日は在校生の合格者が同校に集まり、記念写真を撮影。1種に合格した岩渕和真さん(2年)は「2種よりも難しい試験で分からないことも多かったが、仲間と教え合って分かることが増え、朝学習の成果もあって頑張れた。(将来は)資格を生かして人のためになる安全安心な施工をしたい」と話していた。

 同校電気科長の鈴木裕暁教諭は「朝学習は学びのほか、生活リズムづくりなどにも一定の効果があった。資格取得で次のチャレンジを目指す生徒も増えており、自ら目標を見つけられることを重要視して継続していきたい」としている。

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