北上・西和賀

地域の保育環境充実へ 横川目こども園で開園式【北上】

関係者約40人が出席して開かれた開園式であいさつする藤原園長
木のぬくもりあふれる横川目こども園の園舎内

 北上市和賀町の市役所和賀庁舎北側に「ふたば認定こども園横川目こども園」が完成し、25日、現地で開園式が行われた。木のぬくもりを感じられる明るい園舎で、すくすくと地域の子供たちが成長していくことを期待した。

 同園は、市立横川目幼稚園、横川目保育園の老朽化、多様化する保育需要に対応するため、両園を統合する形で学校法人双葉学園(今西界雄理事長)が新設。約3億1000万円の事業費を投じ、約2700平方メートルの敷地に、県産材を使った木造平屋建てで、延べ床面積883平方メートルの園舎を新築した。

 園舎にはほふく室と四つの保育室に加え、遊戯室・預かり保育室などがある。ほふく室と2歳児室はウッドデッキに通じ、散歩カート置き場を設けるなどすぐ外に出られるようになっている。

 遊戯室・預かり保育室の隣には未就園児や保護者が集う「子育て支援室」を配置。遊戯室などと子育て支援室、3歳児室と4歳児室とのそれぞれの間を可動式パーテーションで区切り、使い方に工夫ができるようにした。

 完全給食制で調理室には大きな窓を設け、園児が調理の様子を見学できるようになっている。給食のアレルギー除去食の提供にも対応する。

 同日は内覧会に続き開園式が行われ、藤原奈央園長は「子供たちの笑顔を絶やさず元気でたくましく伸び伸びと過ごせるよう、保護者が子育てに喜びと希望を持ち、安心して過ごせるよう保育環境を整えていく」と述べた。

 髙橋敏彦市長は「子供たちにとって素晴らしい保育環境ができた。園がますますこの地域に根差し、発展していくことを心から祈念する」と開園を祝った。保育は4月1日に開始し、90人の定員に対し園児55人、職員は非常勤を含め19人でスタートする予定。

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