県内外

新型コロナ/入院経ず軽症受け入れ 患者急増時の宿泊療養 岩手県内

 県新型コロナウイルス感染症医療体制検討委員会は25日夜、盛岡市内で開かれ、「病症・宿泊療養施設確保計画」の見直しについて検討した。患者が急増した場合の宿泊療養施設の対応では、入院病床の逼迫(ひっぱく)を防ぐため、無症状や軽症者は入院せずに施設で受け入れる方針を固めた。

 厚生労働省は、感染拡大時の病床逼迫に備え、従来の病床確保計画の見直しを各都道府県に求めている。

 県の計画によると、フェーズ3(蔓延(まんえん)期)の段階で、病床650床、宿泊療養施設351室を確保している。

 県内では大規模クラスター(感染者集団)発生時でも使用病床が100床を超えたことはなく、宿泊療養施設も1カ所(85室)のみの稼働で、逼迫状態に陥ったことはない。

 非公開で行われた検討委の委員からは、これ以上の病床や宿泊療養施設の確保数増の意見は出なかったという。今後は患者急増時の対応として自宅療養の在り方や後方支援医療機関の設定、医療従事者の派遣体制などについても検討する。

 見直し後の同計画は5月末までに作成し、厚労省に提出する。

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