北上・西和賀

一番摘みを醤油漬けに プレミアム西わらび きょう発売【西和賀】

最高品質の「プレミアム西わらび」で作られた新商品の醤油漬け

 西和賀町の第三セクター西和賀産業公社(代表取締役・細井洋行町長)は、最高品質の町産ワラビ「プレミアム西わらび」の新商品を開発した。一番摘みの粘り気がある柔らかい稀少なワラビで第1弾はワラビと相性の良い醤油(しょうゆ)漬けにして商品を食卓に届ける。31日から県内外で発売する。

 西わらびは、一般的なワラビより太く粘り気があり、あくが少ないことで珍重されている。以前は自生地から根茎を畑に移植して栽培していたが、収量、太さ、食味が優れた優良系統を選抜して作ったポット苗による栽培を2016年から普及させ、18年から収穫が本格化している。

 質をさらに上げるため20年からはより太く柔らかい優良系統の「プレミアム西わらび」の栽培を推進。プレミア―には、優良系統の中でも長さ25センチ以上で太さが8ミリを超え、5月の一番摘みのもので、他の系統と混ざらないよう区画された特定の畑で栽培されたものだけが選ばれる。

 商品化第1弾として発売する醤油漬けは開封すれば一品料理として味わえる逸品。しょうゆに加え、品質の良い北海道産根昆布だしを使用することでワラビの色や風味を引き出している。

 同町の地域ブランド「ユキノチカラ」とコラボし、パッケージには雪をイメージする白と高級感のあるシルバーを用いることでプレミアム感を表現。表面には白銀の雪の中でじっと春を待つワラビをイメージ、裏面には西和賀の豪雪が西わらびを育てるストーリーをデザインし、西和賀ならではの高い品質と価値を持つ商品として知られるよう期待を込めた。

 30日に町役場で開かれた新商品の発表会で、細井町長は「全国の西わらびファンに新たに届けられる喜びの逸品。存分に楽しんでほしい」とPR。西和賀わらび生産販売ネットワークの湯沢正会長は「西わらびの全国展開のきっかけになり、生産者の励みになれば」と語った。

 価格は1袋100グラム入りで540円(税込み)。同町の道の駅錦秋湖、湯夢(ゆめ)プラザ、結ハウス、町外は盛岡市のカワトク壱番館キューブ2、アネックスカワトク、ららいわて、都内のいわて銀河プラザの計7店舗で取り扱う。販売数量は限定1000袋。

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