花巻

輝く魅力盛りだくさん 関係者がお出迎え 観光起爆剤に期待 東北DC開幕【花巻】

JR新花巻駅西口に設置されたおもてなしオブジェ
JR新花巻駅改札口で来訪者を出迎える市内観光関係者

 東北デスティネーションキャンペーン(DC)が開幕した1日、花巻市矢沢のJR新花巻駅で市内観光関係者ら約40人が、新幹線で訪れた観光客らを出迎えた。9月まで半年間、市内の観光資源を生かした特別企画やツアーを用意している。

 東北DCは、東北6県の自治体や観光関係者、JR6社などが行う大型観光キャンペーン。複数県の観光資源をテーマで連携させることで東北の魅力を発信し、新型コロナウイルスの影響で落ち込んだ観光需要の回復を図る。

 同市では初日は新幹線利用客が駅に降り立つと、観光関係者が「ようこそ花巻へ」「ようこそ東北へ」と書かれた横断幕を広げて出迎えたほか、やさわこども園の年長児17人がオリジナルの手旗を振り、春日流落合鹿踊(ししおどり)の勇壮な舞いで歓迎ムードを盛り上げた。湯巡りで訪れた東京都の山岡敬枝さん(51)は「東北が大好き。花巻の温泉は毎月でも来たいほど。自然も豊かでご飯もおいしい」と歓迎に笑顔を見せた。

 19年で211万人余りだった観光客入り込み数は20年、新型コロナの影響で109万人を割り込んだ。宮城県などでコロナ感染者が急増している厳しい状況だが、花巻観光協会の平塚正隆専務理事は「迎える側としては万全なコロナ対策を取っている。感染が収まり、人の流れが戻ってほしい」と期待する。

 東北DC開催期間に合わせ、同協会では駅西口前の小さな森に「おもてなしオブジェ」を設置。陽光で虹色の光彩を放つ四角錐(すい)のイルミネーションで、やさわこども園の園児が描いたイラストをあしらい、夕暮れ時から最終列車発着時まではライトアップされる。

 期間中は毎週土、日曜にボランティアガイドと賢治作品ゆかり地を歩くツアーを開催。▽宮沢賢治「雨ニモマケズ」実物の手帳公開(9月8~21日、宮沢賢治記念館)▽童話村の森ライトアップ2021~フォトジェニックなスポット~(8月27日~9月21日、宮沢賢治童話村)▽八幡田んぼアート(6~9月、石鳥谷町)▽花巻温泉バラ園・賢治設計日時計花壇入園無料(6~9月)―などのイベントを計画する。

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