一関・平泉

「松の薫」歴史香る宿に ホテル名変更し再出発 斎藤松月堂【一関】

新たな名称、ロゴマークが設置され、スタートを切った「ホテル松の薫 一関」

 ホテル業、駅弁業の斎藤松月堂(斎藤賢代表取締役社長)は1日、一関市上大槻街で運営するホテルサンルート一関の名称を「ホテル松の薫(か) 一関」と変更した。フランチャイズ契約の終了に伴うもので、JR一ノ関駅前で131年続く老舗が培ってきた歴史のある香りを感じてもらいたいという願いを込めた名称で、新たなスタートを切った。

 同ホテルは1977年に開業。当時は6階建てで50室ほどだったが、84年に西側に8階建ての新館を増設し、現在の96室となった。1階はレストランが入居し、屋上で夏場にビアガーデンを営業していたこともある。

 今回、全国展開するサンルートのフランチャイズ契約を3月31日で終了し、「自分たちのブランドとして新たなホテルを築き上げたい」として43年間活用してきた名称を変更して再出発することとした。

 新名称は松月堂の「松」の字を採用し、「駅前に根ざして131年間観光客を見てきた松の木のように、良い香りを漂わせながら新芽が芽生えるように」と従業員によって考えられた。松の木をイメージした新しいロゴマークも作製し、色には新芽や自然豊かな緑、磐井川、田園の意味を込める。

 現時点で施設には大きな変更はないが、開業時は竹中工務店、新館は佐々木組の施工で東日本大震災でも被害はほとんどなかったとして、斎藤社長は「頑丈な建物なので、広めの部屋を設置したり、一関を感じさせる雰囲気にしたりと、時間を掛けて内部を改修していく。少しずつ進化する施設でありたい」と語る。

 1日にはホテル内外に新たな名称とロゴマークが設置された。今後はフランチャイズではなくなることで自由度を増し、弁当事業と連動させて朝食代わりに昼食用の駅弁提供を検討するなど、さまざまなことに挑戦していく考えだ。

 斎藤社長は、震災時に帰宅困難者のためにホテルを開放して食事も提供したことを振り返りながら「平時には一関の文化、楽しい空気を伝え、有事には心のよりどころとして支えになる存在になっていきたい」と決意を新たにしている。

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