北上・西和賀

決意胸に第一歩 最先端へ精進誓う キオクシア岩手入社式【北上】

キオクシア岩手入社式。引き締まった表情で決意を新たにする新入社員

 半導体大手・キオクシア岩手(北上市北工業団地、米倉明道社長)は1日、同市大通りのブランニュー北上で2021年度入社式を開いた。新卒115人が式に臨み社会人、そして世界最先端の工場の一員として決意を新たにした。

 同社の第3期生となる今年度の新入社員は大卒(大学院含む)40人、高卒72人、高専・短大卒3人。出身別では8割が県内で、東北、北海道、首都圏など各地から入社した。

 新型コロナウイルス感染対策でこれまでの会社見学会、面接などはリモート対応が多かったが、今回は感染対策に万全を期して実施。式には新入社員全員と同社幹部らが出席した。

 冒頭、米倉社長は「この工場で生産する3次元NAND型フラッシュメモリは、社会のデジタル化を支えている。高品質、高性能な商品をお客さまに届けるのが岩手発世界最先端工場としての責務だ」と強調。「皆さんが活躍するフィールドは無限に広がっており、会社の歴史をつくってほしい。積極果敢な挑戦を期待している」と述べた。

 新入社員を代表し、三浦佑太さん(24)=宮古市出身、岩手大大学院理工学専攻修士課程修了=が「岩手発世界最先端を目指すキオクシアの一員として新しいことに挑戦し続ける。世界トップレベルの技術者として活躍し、キオクシア岩手を盛り上げられるよう日々精進する」と宣誓した。

 新入社員は引き締まった表情で臨み、千葉日向子さん(22)=一関市出身、岩手大人文社会科学部卒=は「北上から世界を目指す製品を作れると思うとわくわくする。工場を支え、社会の一員としていろいろな人の力になれるよう成長していきたい」と目を輝かせていた。

 キオクシア岩手は20年に生産を開始。製造ライン拡大を進め、今月にも北上工業団地内で第二製造棟の用地整備工事を開始する。新入社員を加え、従業員は総勢約1200人となる。

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