一関・平泉

地元商品タクシーで配達 「いちまちデリバ」開始 新鮮館拠点3社が連携【一関】

「いちまちデリバ!」のHP画面を前に意気込みを示すスタッフら
経済好循環へ社会実験

 一関市大町のなのはなプラザ内で「街なか産直 新鮮館おおまち」を運営する一関まちづくり株式会社(菅原照之代表取締役社長)と不動産業のセイコウ(阿部徹代表取締役)、一関平泉タクシー(菅原雄一代表取締役)は、連携して商品を届けるサービス「いちまちデリバ!」をスタートさせた。新型コロナウイルスの影響で外出を控える動きが続く中、地元の商品を直接家庭に届けようと社会実験として新たに企画。当面は主に飲食のデリバリーだが、物販などにも拡大させて本格的な事業化につなげたい考えで、地域経済の好循環を目指していく。

 新型コロナの感染拡大に伴い、飲食店をはじめ商店街からは客足が遠のいているのが現状。3社はタクシーを活用した事業展開を考える中で、大町商店街と消費者をつなぐため、地元の商品を家庭に届けるサービスを実施することとした。

 新鮮館を拠点にまちづくり会社はアプリ開発、セイコウはオペレーションなど、一関平泉タクシーは商品配達を担当。注文は専用ホームページ(HP)から受け付け、電話では不可とする。食中毒の防止などの観点から、1回につき1店舗のみの配達となる。

 商品代金に加え、配達料金も掛かる。配達料金は新鮮館を基点に1キロ範囲(駅前、城内、大手町など)500円、2キロ(末広、台町、関が丘など)800円、3キロ(赤荻、真柴、萩荘の一部など)1000円などと設定。6月末までは市の買い物代行等実証事業の補助金を活用して1キロ250円、2キロ400円、3キロ500円などと減額される。

 現在は大町周辺の飲食5店舗で対応できるが、順次増やしていく。オープンイベントとして、利用した先着1000人に1500円以上の注文で活用できる500円分のクーポン券がプレゼントされる。

 菅原照之社長は「新しい取り組みで、情報のハブになるようなまちづくり会社にしていきたい」、阿部社長は「コロナで地域経済が疲弊している状況で、連携して地元の商売を盛り上げていく第一歩として、地域内で経済を回していく」、菅原雄一代表取締役は「こういうことをきっかけに需要が増えるよう、地域とお店をつなぐタクシーとして活性化の一翼を担いたい」と語っている。

 注文の受付時間は午前11時~午後6時で、配達可能時間は各店舗で異なる。翌日などの予約注文も可能。HPでは大町商店街の店舗についても紹介している。

 問い合わせ電話番号は0191(34)4488。

◆使い方

 (1)スマートフォンやパソコンから専用ホームページ=https://ichimachi.net/=を通じて好きな店、商品を選択してカートに入れる。

 (2)手続き完了後に運営側から確認メールが届き、注文内容や配達時間などを確定する。※注文に対応できないケースや時間調整が必要となる際などには、オペレーターから電話が入る場合がある。

 (3)商品がタクシーで指定の配達先に届けられる。支払いは受け取り時に現金か、クレジットカード決済となる。

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