北上のシンボル 開園100周年 展勝地
なかなか遠出がしにくい今は、地元や近隣地域をのんびり巡るマイクロツーリズムがおすすめ。トリプルアニバーサリーで沸く北上の春の話題をお届けします。
2021年は北上市にとって、展勝地開園100年、第60回北上・みちのく芸能まつり、市制施行30周年という三つの周年が重なる記念の年。今年は北上に注目です!
北上川の河畔に広がる北上市立公園展勝地は、市民に愛され続けて今年開園100周年を迎えました。桜はもちろん、多彩な魅力がある北上を代表する観光スポットです。
日本さくら名所100選の一つに選定され、青森県の弘前公園、秋田県の角館と並ぶみちのく三大桜名所の一つでもある展勝地。ソメイヨシノから遅咲きのカスミザクラまで、園内にある桜は約150種、1万本。北上川沿いの約2㎞にわたる桜並木は開花時に桜のトンネルとなり、圧巻の美しさで訪れる人を魅了します。

開園は1921(大正10)年。展勝地生みの親として知られる故沢藤幸治氏が、この地を国内有数の名勝にしようと計画を立て、桜の植樹を進めました。展勝地という名称には「陣ケ丘からの展望が素晴らしい名勝・景勝の地」という意味があります。その名の通り、県道の東側にある小高い丘・陣ケ丘からの眺めが展勝地の大きな魅力。眼下に桜並木、北上川と和賀川の合流、川の向こうに広がる市街地、天気が良ければ雄大な山並みも見渡せます。桜の後はツツジ、秋は紅葉、冬の雪景色も美しく、四季を通して見どころがあります。
2年ぶりに「さくらまつり」
開園100周年の節目を盛り上げる「展勝地さくらまつり」は4月15日に開幕。新型コロナウイルス感染防止対策を徹底した新しいスタイルで、5月5日まで開催されます。
今年は感染防止の観点からイベントの規模は縮小。名物の観光馬車、北上川遊覧船は実施が見送られました。会場内では、指定された場所で飲食を楽しめますが、アルコールの持ち込みはできません。
一方、北上の春の風物詩である北上川こいのぼり掲揚、夜桜ライトアップ(桜並木開花中のみ)は開催される見通し。民俗芸能公演はみちのく民俗村演舞場を主会場に行われる予定です。お出掛けの際は体調を整え、マスク着用、手指消毒などの感染防止対策に協力を。混雑を避け、人との距離を確保しながらお花見を楽しみましょう。
〔問〕北上展勝地さくらまつり実行委員会(北上観光コンベンション協会)
0197・65・0300

開催日/期間中の土日・祝日
会場/みちのく民俗村演舞場ほか
数多くの団体によって民俗芸能が伝承され、「民俗芸能の宝庫」といわれる北上市。鬼の面を着けて勇壮に踊る「鬼剣舞」を中心に演舞が披露されます。※変更、中止の場合あり

開催日/期間中の桜並木開花中18~21時頃
会場/桜並木

実施日 4月17日(土)・18日(日)
<規制時間>8時~17時
バス・タクシーなどの公共交通車両を優先するため、上記の日程で珊瑚橋の車両交通規制が実施されます。観光バス、シャトルバス、タクシー、緊急車両、許可車両以外は通行できません。
実施日 4月17日(土)・18日(日)
・19日(月)・20日(火)
<運行時間>9時~17時
(30分間隔で運行)
<料金>小学生以上片道200円
のりば1 江釣子SCパル西側駐車場(無料180台)
のりば2 (17・18日のみ)北上総合運動公園第一駐車場(無料680台)
のりば3 北上駅東口(17・18日のシャトルバス利用の方に限り北上駅前北駐車場が無料)
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