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県民旅行割16日開始へ 1泊最大7000円補助 県補正予算案【岩手】

 県は9日、新型コロナウイルス対策として総額42億2700万円を増額する2021年度一般会計補正予算案を公表した。県民を対象に県内旅行1人1泊当たり最大7000円を補助し、16日開始予定の「いわて旅応援プロジェクト」などを盛り込んだ。県は15日招集の県議会臨時会に提出する。

 新型コロナ対応分としては、今年度初めての補正予算案。新規3事業を含む計7事業は全て国庫負担で、現計予算額は8147億400万円となる。

 同プロジェクトは、国の地域観光事業支援を活用。新型コロナの感染が落ち着いている状態を示す「ステージ2」以下の都道府県を対象としている。実施期間は16日~6月1日で、事業費として49万人分相当の36億5800万円を計上。

 県内旅行の宿泊や日帰りが対象で、旅行代金1万円以上の場合は5000円の割り引きと、土産店などで使用できる2000円のクーポンが配布される。4000~1万円未満は50%の割り引きと、2000円クーポン配布となる。

 県では、政府の観光支援事業「Go To トラベル」対応の宿泊施設を対象に調整しており、クーポンは期間中に土産店や飲食店、交通機関などで利用可能となる。

 県内で感染が拡大し「ステージ3」相当となった場合は、達増拓也知事がプロジェクト停止を判断する。

 このほか、新型コロナの感染拡大により、孤独などの不安を抱える女性に対する相談体制整備として1700万円、低所得のひとり親世帯の給付金として子供1人当たり一律5万円を支給する事業に1億5600万円を計上している。

 県民旅行割について達増拓也知事は「今実施している感染対策を事業者側にも消費者側にも求めていきたい」と述べた。

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