北上・西和賀

地域おこし実り多く 協力隊員が活動報告【北上】

報告後、今後へ決意を示す隊員たち。(左から)髙橋さん、松岡さん、小澤さん、深津さん

 北上市の地域おこし協力隊の2020年度活動報告会は9日、市生涯学習センターで行われた。4人がこれまでの活動成果を語り、今後も北上での活動推進へ決意を示した。

 市幹部、受け入れ団体の関係者が参加。スポーツツーリズムプロデューサー事業の深津咲奈さん(31)=静岡県焼津市出身=、ローカルカンパニー魅力発信プロジェクトの小澤政行さん(49)、将来の養蚕経営者プロジェクトの松岡冴さん(27)=東京都出身=と髙橋愛衣さん(32)=横浜市出身=が報告した。

 4月で3年間の任期を終える深津さんは、これまで市内各地を巡るサイクリングツアーや水沢鉱山跡地のヒストリーツアーを企画。「あっという間の3年間で、多くの方々に力を貸していただいた」と感謝した。任期満了後も一事業者として展開する意向で、「北上の豊かな自然と温かい人との触れ合いを通じ参加者の心を癒やすツアーガイドになり、北上を好きになる関係人口を増やしたい」と力強く語った。

 小澤さんは、18年9月から人にスポットを当てるウェブサイト「きたかみ仕事人図鑑」で50の事業者を紹介。「多くのユーザーに広がり、読まれるツールになった。北上の魅力は人。みんな地域愛が深く、北上に何ができるかを考えている」と語り、今夏の任期終了後も北上を拠点に活動する意向を示した。

 着任3年目となる松岡さんはこれまで養蚕、絹織物製作、地域イベント活動に携わった。「1年目は養蚕の大変さを知り、2年目は工房作業を実践し商品開発をした。独立に向け今年度は養蚕場を新設、交流のある農家から飼育用具を取得し、販路を探すなどできる限りのことをしたい」と強調した。

 昨年4月に着任した髙橋さんは初年度、受け入れ団体の下で養蚕に携わった。繭の花を制作し、市の周年記念事業関連式典の胸章に採用された。「他ジャンルの作家とコラボし、繭細工以外の商品も模索したい。将来の独立へ自分の畑、養蚕設備を持つか受け入れ団体と協議していく」と2年目へ抱負を語った。

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