北上・西和賀

展勝地の桜眺め悠然 北上川にこいのぼり

展勝地で桜が咲き始める中、北上川の上を悠然と泳ぐこいのぼり

 北上展勝地さくらまつり(15日~5月5日)に先立ち10日、北上市の珊瑚橋下流の北上川に恒例のこいのぼりがお目見えした。展勝地の桜と共に期間中、多くの来場者を楽しませてくれそうだ。

 市民有志の「北上川に鯉(こい)のぼりを泳がせる会」(髙舘博人会長)が子供たちの健やかな成長を願い、観光振興の一環で毎年取り付け33回目。2020年は新型コロナウイルス感染拡大によるさくらまつり中止のため見送られ、2年ぶりとなる。

 作業には会員や三橋漁親会、電気工事業者、市などの関係者合わせて約60人が参加。船上や岸でワイヤにこいのぼりを取り付け、両岸の柱に張り上げた。展勝地桜並木と対岸の川岸地区の約200メートルに2列合わせて300匹のこいのぼりが掲揚された。

 例年参加している地元園児の姿はなかったものの、既に桜が咲き始めた展勝地には市民らが相次いで訪れ、悠然と泳ぐこいのぼりを見守った。家族で訪れた千田咲月さん(7)=黒沢尻東小学校2年=は「去年は(中止で)残念だったけど、今年は揚がってよかった。空を泳いでいる魚みたいですごい」と目を輝かせていた。

 さくらまつりは新型コロナ感染防止のため、出店や観光馬車、北上川観光遊覧船などのイベントが中止となる。髙舘会長(71)は「今年は展勝地開園100周年の記念の年だけに、こいのぼりを揚げないと寂しいと思った。少しでもお祭り気分になってくれれば」と願っていた。

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