一関・平泉

この思い 鶴に乗せて(1)デイサービスセンターひまわり

デイサービスセンターひまわりの職員の皆さん。後列中央が氏家さん、前列左が千田さん

 新型コロナウイルスの感染拡大の影響が続く中、医療を支える人たちに感謝の気持ちを伝える岩手日日新聞社の企画「みんなからのありがとう―感謝の千羽鶴―」は、読者の皆さんのご協力で約1万5000羽の折り鶴が寄せられました。

 「少しでも心の支えに」「皆さんの対策のおかげ」「感謝の気持ちでいっぱい」。

 添えられたメッセージには、伝えずにはいられないねぎらいの言葉がたくさんありました。折り鶴を託してくださった皆さんに、一羽一羽に込めた思いを聞きました。(随時掲載)

◆ ◆ ◆

 岩手日日新聞社へ最初に届いたのは、デイサービスセンターひまわり(一関市赤荻、藤野竜義所長)の折り鶴100羽。職員12人が中心となって折り上げました。専用折り紙は一辺が8センチと小さく、高齢の利用者にとっては難しいサイズ。それでも新聞から切り抜いたり、工程の途中まで折ったり、それぞれができる範囲で協力してくれました。

 きっかけは、介護員の氏家実さん(66)=同市真柴=の提案。「医療従事者の皆さんに感謝の気持ちを伝えられる機会はなかなかない。自分だけでなく、利用者の皆さんや弱い立場の人たちの思いも込めた鶴を届けたい」。ひまわりで折ろうと岩手日日新聞を持ち込んだところ、職員みんなが賛同してくれました。代表して手紙を書いたのは、真っ先に協力してくれた看護師の千田真理子さん(35)=奥州市前沢=。「私たちが安心して生活できるのは、リスクを背負いながらも第一線で奮闘する医療従事者のおかげ。同じ看護師として尊敬しています」と力を込めます。

 利用者も心一つ。五十嵐民子さん(79)=一関市厳美町=は「病院の先生や看護師さんにお礼を言いたい。コロナの時代に一生懸命やってくれる皆さんへの千羽鶴。頑張ってください」とエール。佐藤トキ子さん(93)=同市山目=は「風邪を引くのも怖い年齢なので、頑張ってくれる医療従事者の方々にはとにかく感謝しかない。コロナが世界の遠くに飛んでいくよう祈っています。皆さんも体に気を付けて」と話しています。

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