運転士確保へパンフ 暮らし支えるやりがい 県バス協会【岩手】
県バス協会は、若手運転士の確保に向け、パンフレットを作製した。バスの種類をはじめ、一日の仕事の流れ、先輩社員の声などを魅力たっぷりに紹介するとともに、日常生活を支えるバスドライバーのやりがいを発信している。
運転士の高齢化が顕著である上、新型コロナウイルスの流行で人手不足に陥っている県内バス業界の現状を打開しようと作った。
「バスドライバーは暮らしを支え、人々の想(おも)いを運びます」のメッセージとともに、貸切、路線、高速といったバスの種類と特徴をまとめたほか、入社後に必要な資格や研修、訓練などの流れを写真とイラスト付きで掲載している。
20~40代の運転士が仕事の魅力を語るコーナーもあり、「緊張の毎日ですが、運転できるダイヤが増えるなど、着実にできることが広がっていくのが楽しい」「励みは『ありがとう』の一言。安全運転を守りながら、お客さまに喜ばれるサービスを心掛けていきたい」など、それぞれの思いを伝えている。
このほか、運転士がお薦めする窓枠からの風景や、社員らの制服コレクション、ユニークなバス停などを写真で紹介。コンパクトに折り畳むことができる「ミウラ折り」のデザインを採用するなど工夫を凝らした。
パンフレットは3000部を印刷。同協会の会員事業者や公共職業安定所などに配布した。同協会の伊藤純専務理事は「若い世代にバスをより身近に感じてもらうことで、われわれの仕事にも興味を持ってもらいたい」と話している。