一関・平泉

花火実施の方向 一関夏まつり 七夕も従来通りか 実行委事業部会

約1万発が打ち上げられた磐井川川開き花火大会(2019年8月2日撮影)

 一関夏まつり実行委員会の事業部会は13日、一関市駅前の一関商工会議所で開かれた。新型コロナウイルスの影響が続く中、8月に開催を見込む一関夏まつりのイベント内容について、各団体に対して事前に実施した意向調査を踏まえて協議。検討中とするイベントが多い中で、最大の呼び物となる磐井川川開き花火大会は実施の方向で、感染防止対策として観覧席の制限などが示された。まつりを象徴する七夕飾りも例年通り実施するとされ、5月末に予定する実行委総会で各イベントの内容について開催可否も含めて判断する。

 事業部会には関係機関・団体の約30人が出席し、第69回のまつりについて協議。新型コロナの影響が続いていることから、実行委ではまつりで行うイベントについて例年と同様に可能かどうか精査することとし、その前段階としてイベントを所管する団体に対して意向調査を行い、同部会で結果が報告された。

 この中で、花火大会については実施する方向とされ、感染防止対策としては、例年上の橋と磐井橋間の河川敷に置かれる観覧席について区割り(椅子、ロープ設置、階段の席指定など)して入場を制限することや、出入り口を1カ所にして検温済みを示すうちわを配布することなどが示された。感染拡大時には観覧席の立ち入りを禁止する案も出された。

 七夕飾りについては「夏まつりが開催される場合には従来のような七夕に取り組み、開催されない場合にも2020年のようにミニ七夕の設置を検討する」とされた。2代目時の太鼓巡行も実施の意向で、ソーシャル・ディスタンス(他者との距離)の確保や参加者の名簿作成などの対策も出された。

 この他は検討中とするイベントが多かったが、子供七夕神輿(みこし)や銀座大龍神巡行は「密になりやすい」、小学生による鼓笛パレードについても「練習ができていない」として例年通りの実施は難しいという見通しが示された。

 出席者からは「花火大会終了後の混雑が心配」「イベントが少なくなった場合には日程を短縮することも検討していいのではないか」「感染防止対策の費用負担が課題」などという意見が出された。

 今後は5月10日に再度事業部会を開いて方向性を決め、幹事会で日程を固めた上で同月末の実行委総会で決定する。

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