一関・平泉

盛一と伝統の一戦 120周年で招待試合 一関一高硬式野球部

盛岡一高との招待試合を終え、あいさつする一関一高ナイン

 一関市の県立一関一高硬式野球部創部120周年を記念した招待試合は17日、県立盛岡一高を招いて同市大東町の大東野球場で行われた。伝統校同士の一戦はあいにくの雨になったが、選手たちはユニホームを泥だらけにしながら、懸命なプレーを繰り広げた。

 創部120周年記念事業実行委員会(佐々木一男委員長)の主催。一関一(旧制中学時代)の野球部創部後、初の対外試合を行ったのも盛岡一だった。大正時代には6年間にわたって全国大会出場を両校が繰り返すなど、ともに切磋琢磨(せっさたくま)しながら本県の高校野球史を築き上げてきた。これらの縁から“永遠のライバル”であり、固い絆で結ばれた盛岡一を招待しての周年記念試合が実現した。

 開会行事に続き、両校野球部後援会関係者が始球式を行ってプレーボール。試合は序盤、「取られたら取り返す」とばかりに点の奪い合いを展開したが、一関一は中盤以降、打線が振るわず6―12で敗退した。冷たい雨が降る悪コンディションの中でも、存分にプレーを楽しむ選手に父母らから温かい拍手が送られた。

 試合を終え、一関一の橋野義明主将(3年)は「OB会や後援会、保護者会など関わってくださっている方々に感謝申し上げたい。築いてきた長い伝統を胸に刻みたい」と話した。

 OB会会長も務める佐々木委員長(71)は「硬式野球部の歴史の重みを今、つくづく感じている。あいにくの雨で選手には厳しい状況での交流になったが、間もなく春の大会も始まる。きょうを契機にさらにレベルアップしてもらえればいい」と期待を込めた。

 一関一硬式野球部は1901(明治34)年創部。記念事業はこのほか、10月に記念式典を予定している。

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