北上・西和賀

表現豊かな写真撮影を 小原建設、プロ招き研修【北上】

高橋さんから撮影のポイントなどの説明を受ける佐々木さん(左)

 生き生きと働く社員の表情や建設現場を高品質な写真で残しておきたいと、北上市村崎野の小原建設(小原志朗代表取締役)は19、20の両日、同市村崎野在住の写真家高橋怜子さんを招いて研修を行った。今月入社した総務部広報企画担当の佐々木結衣さん(22)がカメラの基本的な使い方などを学び、表現豊かな感動写真の撮影を意識した。

 高橋さんは海洋生物をはじめとする水中撮影を独学で身に付け、2018年にはザトウクジラの尾を捉えた1枚が「ナショナルジオグラフィック」の国際的な写真コンテストで日本人初のグランプリを獲得した。

 研修初日はカメラの基本構造に関する座学に続き、2人で同社駐車場に出て実際に写真を撮った。20日は同市立花の市立公園展勝地を訪ね、魚眼や望遠などさまざまなレンズを試したり、画角、構図を変化させたりして桜並木やシダレザクラ、木に止まる鳥などを撮影。社内で写真の確認や加工などに取り組んだ。

 「何が言いたいかを1枚で表現できる写真、この後のストーリーが見えるような写真を目指してみてほしい」と高橋さん。「カメラを持っていない時でも、通りすがりの風景をどう撮影するか想像する習慣を持つといい」などと上達のポイントをアドバイスした。

 佐々木さんは「桜は一輪に寄って後ろをぼかす撮り方をイメージしていたが、全体を写した方が花の大きさやきれいさ、魅力が伝わると分かった。高橋さんの写真からは表現したいものを考えて撮っているのを感じたので、自分も心掛けて少しずつうまくなりたい」と意気込みを語った。

 同社では、日ごろから社員の勤務する様子や手掛けた現場の写真を撮りため、定年退職時に提供する取り組みを進めている。小原学代表取締役専務は「悪天候でももくもくと働く姿やイベントなどでの笑顔、完成した建物などの写真を卒業アルバムのようにまとめて渡すことで、社員に恩返ししたい」と話していた。

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