奥州・金ケ崎

地域活性化 生む場に 共有オフィス、イタリアンレストラン ミライナカ・来月9日 いさわstream開設【奥州】

5月9日にオープンするいさわストリームの外観
▲開業時はコワーキングスペースとなる座敷。プレオープンイベントでは食器のフリーマーケットが開かれた

 奥州市胆沢若柳字下田中地内に5月9日、地域活性化の拠点・いさわstream(ストリーム)がオープンする。同市の合同会社ミライナカ(岩隈大樹代表)が運営し、手始めに共有オフィス用のコワーキングスペースと、イタリアンレストランを開業。人材、仕事、にぎわいなど新たな流れを生む場所にしようと、PRや改装などを進めている。

 いさわストリームは、古民家の納屋などを改装したレストランを活用。今後は母屋を改装し、イベント会場や動画の編集・配信が可能なスタジオの整備、敷地内で耕作を始めるなどの構想がある。

 ストリームは、「流れ」の意味。水が、胆沢扇状地や寿庵堰など豊かな土地、先人らを育んだように、人も含めた新しい流れを呼び込もうとの思いを込めた。

 同社の岩隈代表(33)は金ケ崎町の元地域おこし協力隊で、自身が町内で運営する「古民家交流空間 永―TOKOSHIE」の開業準備の際、後にいさわストリームとなるレストランのオーナーと知り合い、建物の再活用が話題に上った。「広い敷地でいろいろなことができるのは魅力的だが、1人ではできない」と協力者を募り、県内外出身の30~40代の4人が法人役員として加わった。

 映像、ウェブコンテンツ制作や経営、地域活動など、役員の多彩な経歴と人脈が各企画の原動力。ワーケーションやサテライトオフィスの紹介、外部と地元企業の仕事のマッチング、地域資源の活用など、多くの事業を構想している。

 企画のうち「ミライナカコミュニティ」は、コンセプトを体現する取り組みの一つ。同社の人材を生かして各分野に通じたサポートチームを編成し、有料のインターネット交流サイト(SNS)を通じて登録会員とのつながりを創出する。異業種間の協力や広告発信、顧客の共有、コワーキングスペースの利用割り引きなど、会員を幅広く支援する考え。

 17、18日にはプレオープンイベントを開催。岩隈代表は「会員や協力者が集まることでアイデアが膨らむ。(拠点は)水のように日々姿を変えていくだろう」と展望している。

事業推進へ出資募る 返礼に利用券

 ミライナカは、いさわストリームの改装や事業推進のため、クラウドファンディングで資金調達を進めている。出資者への返礼には、地場産野菜やイタリアンレストランの利用券などを用意する方針。期間は5月30日まで。

 出資につながるURLは次の通り。

https://camp-fire.jp/projects/view/410761

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