一関・平泉

県産食材のうま味融合 しいたけ/ハーブ/ラー油 3種 フレーバーオイル販売 大東・農家らの団体【一関】

一関市大東町内の「Yellow Loop Project」が県産食材のうま味を詰め込んで完成させた3種類のフレーバーオイル
地元菜の花、ヒマワリ活用

 一関市大東町の農家ら5人で組織する「Yellow Loop Project」(小野寺伸吾代表)は、地域活性化を目指して地元産の菜の花やヒマワリから採れた油を使い、県産食材のうま味を詰め込んだ3種類のフレーバーオイルを完成させた。今月上旬から市内の産直などで販売されており、贈答用などとしても注目を集めている。

 同団体は地域活性化に向け、2020年2月ごろから町内で採れる油をテーマにした商品開発に着手。町内のレストランONのシェフ千葉翔太さんの協力を得ながら試行錯誤を繰り返し、昨年8月ごろまでに、しいたけオイル、ハーブオイル、ラー油の3種類を完成させた。

 しいたけオイルはニンニクと地元の特産品である乾燥シイタケを低温の菜種油にじっくり漬け込むことでうま味と香りを詰め込んでいる。

 ハーブオイルは県産のローズマリーを油に漬け込むことで香りを移した一品で、肉や魚を焼き上げる際に使用すると本格的な洋食に仕上がるというのが売りだ。

 ラー油には同市大東と東山の両町で収穫された唐辛子を使用。ピリッと辛くギョーザや麻婆豆腐などに最適という。

 瓶にはデザイナーの白澤奈生子さん(東京都在住)が原材料のシイタケやハーブ、唐辛子を描いた特製ラベルを貼られており、箱は同市田村町の金森紙器が雫模様の専用箱を製作した。

 市場での販売をスタートすると「見た目がかわいらしい」「ギフト用にちょうどいいね」などの声が届くようになったといい、小野寺代表は「販売量を伸ばしていくことで、地元の遊休農地の活用などにもつなげていきたい。いい商品ができたので名産品になってくれれば」と期待している。

 オイルは各40グラムで1本540円(税込み)。3種類のセットは2000円(税込み)。送料別途。店頭販売は新鮮館おおまち(同市大町)や産直ふるさと大東(同市大東町)など市内4カ所で行っており、小野寺代表が経営する菜種精油業「デクノボンズ」ではオンラインショップで販売している。

 問い合わせはデクノボンズ=0191(75)3096=へ。

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