北上・西和賀

復興祈り鬼躍動 北上展勝地さくらまつり 東日本大震災から10年

青空の下、鎮魂の舞をささげる鬼剣舞団体の踊り手たち

 北上鬼剣舞連合会(会長・和田勇市岩崎鬼剣舞庭元)は25日、北上市立花の市立公園展勝地で「震災10年 追悼慰霊復興祈願の舞」を行った。各鬼剣舞団体は震災犠牲者の鎮魂へ祈りの舞をささげ、来場者と共に追悼と被災地復興への思いを一つにした。

 同連合会の鬼匠会は震災発生直後の2011年4月の北上展勝地さくらまつりから毎年、祈願の舞を継続。20年は新型コロナウイルスの影響でさくらまつりが中止となり、2年ぶりとなった今回は滑田、谷地、相去、岩崎新田、口内、北藤根の鬼剣舞6団体が参加し、踊り手やはやし手ら総勢約70人が出演した。

 供養式で、同連合会の伊藤尚志副会長(滑田鬼剣舞庭元)が「未曾有の災害から10年の節目に当たり、復興へ向かう沿岸の皆様方に『私たちは忘れない』思いを込め、今後も継続的な支援や寄り添う心が必要だ。この思いを発信し、追悼と復興へ祈りの誠をささげる」と和田会長の式辞を代読。鎮魂のはやしに続き各団体の庭元、保存会長が焼香した。

 桜は散ったものの、各団体の踊り手たちは新たに整備されたSL広場で一斉に「一番庭」と「刀剣舞の狂い」を舞い、躍動感あふれる踊りで来場者を魅了。沿岸被災地の民俗芸能の支援金とするため募金を呼び掛け、来場者も快く応じていた。

 口内鬼剣舞の踊り手筆頭・一剣舞を務めた昆野大和さん(39)は「(コロナの影響で)なかなか踊る機会はなかったが、連合会として踊れてなお気合いが入った。少しでも供養や何かの力になれればと思い、鎮魂の気持ちを込めた」と話していた。

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