奥州・金ケ崎

てんぐにらみコロナ退散 江刺・麓山神社、匿名の奉納【奥州】

麓山神社に匿名で奉納されたてんぐの面

 奥州市江刺米里字本小路の麓山神社に、木彫りのてんぐの面が匿名で奉納された。同神社には昨年も新型コロナウイルスの終息を願う木彫りのアマビエなどが匿名で奉納されており、今回も「疫病退散」などと書かれた札が添えられていた。面は5日に同神社で執り行われた例大祭で氏子らに披露された。

 佐藤文司宮司(72)によると、4月下旬に例大祭の準備で神社を訪れた際、拝殿の賽銭(さいせん)箱近くに額付きの面が置かれているのを見つけたという。額は縦約73センチ、横約52センチで、面は金色に塗られている。

 昨年奉納されたアマビエも金色で、ほぼ同じ場所に置かれていた。このほか、昨年はこま犬にマスクが掛けられていたが、こちらも今年3月に取り替えられた。

 佐藤宮司は「心が温まる。立派なてんぐを疫病退散を願う宝物としてありがたく受け取り、大事にしていきたい」と話した。

 例大祭ではてんぐ面とアマビエが見守る中、新型コロナ終息を願い祝詞を奏上。下川辺神楽保存会が下舞と権現舞を奉納した。

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