北上・西和賀

野菜づくり基礎から 農楽校圃場実習【北上】

ジャガイモの植え付け作業に汗を流す受講生たち

 農業の知識や栽培技術などを楽しみながら学ぶ「きたかみ農楽校」の2021年度講座が北上市和賀町山口地内の圃場(ほじょう)で行われている。受講者は仲間と交流を深めながら、土作りや苗の定植など野菜づくりの基礎を学んでいる。

▲圃場実習でネギの定植作業に汗を流す受講生たち

 同講座は05年度に県が農業サポーター養成などを目的に開始し、06年度に市が事業を引き継いだ後、14年度から同市のきたかみ地域振興財団(髙橋利明理事長)が実施している。

 今年度は、4月15日に同町のふるさと体験館「北上」で行われた入校式を皮切りにスタート。市内在住の50~80代の男女19人が圃場実習や農家研修などを通して農業に関する知識と技術を習得する。「ほぼ初めての農業。楽しく学びたい」「自分の畑の有効活用の一助にしたい」「自分で作った野菜で料理を作りたい」など受講の動機はさまざまで、2~4年継続している受講生もいる。

 今月6日に行われた圃場実習ではジャガイモとネギの畝立て、定植作業が行われたほか、ビニールハウスのビニールの張り方などを学んだ。ジャガイモは「男爵」と「メークイン」の2品種、ネギは苗が連結されているチェーンポット苗を定植。受講生は、講師から「ジャガイモは弱酸性の土壌を好む野菜。元気な芽が上になるように、40センチ間隔で植えて」「ネギは定植後の土寄せが大切。そのため畝は深く掘って」などの指導を受けながら、畝立てや黒マルチシート張り、定植作業に汗を流した。

 講座は11月18日まで圃場実習を中心に全28回開かれ、ナス、ピーマン、サトイモ、モロヘイヤ、ニンジン、スイカなど十数品目、30品種の野菜を栽培するほか、農家研修としてリンドウやリンゴなどの管理・収穫作業を体験する。

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