市道沿い彩る 藤色のカーテン 花泉・老松【一関】
一関市花泉町地内の民家の庭先で一つの株から長さ約20メートルにわたり枝を広げたフジが満開となり、市道沿いで咲く様子がドライバーらの注目を集めている。
フジの花が見頃となっているのは、同町老松字照盛の及川卓也さん(47)方。40年以上前に植えた1本の苗が南側ののり面との境にあるフェンスを伝い年々左右に枝を伸ばし、毎年5月には鮮やかな薄紫色の花がのり面を覆うように咲く。
卓也さんの母伊都子さん(75)によると、のり面沿いの市道は花と泉の公園から北上川に架かる花藤橋を渡り、館ケ森エリアに通じるルートとなっていることから、休日には観光客が車を減速して花を眺める様子も見られるという。「丹念に手入れをしているわけでもないが、毎年美しい花を咲かせてくれる。ここまで育ってくれたので今後も大切にしていきたい」と語る。