一関・平泉

鬼つながり交流 鬼柳町歴史を語る会(北上)、鬼死骸の真柴まちづくり協(一関)へユリ寄贈

テンガイヤエオニユリの株を真柴市民センターの花壇に植える佐藤会長(右)ら

 北上市の鬼柳町歴史を語る会(Zumona、佐藤克英会長)は14日、「鬼」にまつわる地名を生かした地域づくりに役立ててもらおうと、一関市の真柴まちづくり協議会(大倉秀章会長)にオニユリ30株を贈った。

▲鬼柳地区交流センター前のオニユリとテンガイヤエオニユリ(2020年8月撮影)

 寄贈したのは、鬼柳地区に自生している八重咲きの変種「テンガイヤエオニユリ」。佐藤会長が真柴市民センターを訪れ、協議会員3人と同センターの花壇に手植えした。

 2020年11月に発足した同語る会は鬼に関する地域づくりを進めており、同協議会が取り組んでいる「奥州街道・鬼死骸プロジェクト」を新聞記事などで知った佐藤会長が同年12月にフェイスブックを通じて交流を打診した。

 21年3月には佐藤会長ら会員3人が同センターを訪れ、互いの取り組みを紹介し合い意見を交わした。佐藤会長が地域交流部会長を務める鬼柳町自治振興協議会の地域計画策定委員会がオニユリを鬼柳地区の花にしようと取り組んでいることから、交流を深める中で寄贈が決まった。

 今年7月には同語る会の会員ら約30人が真柴地区内にある鬼石や鬼死骸停留所、鬼死骸八幡神社などを巡る予定で、佐藤会長(80)は「寄贈を機会に関係をより強固なものにしていきたい。テンガイヤエオニユリはおそらく鬼柳地区にしかなく珍しい。咲いたらきっと地域の話題になると思う」と語った。

 オニユリは7月上旬にもオレンジ色の花が咲き始めるという。大倉会長(72)は「鬼つながりで交流の輪が広がることで鬼死骸の名が知れ渡り、オニユリがプロジェクトのシンボルになったらいい」と願っていた。

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