一関・平泉

軽く爽やか 夏向き純米酒 あす「はないずむ」発売・磐乃井酒造【一関】

磐乃井酒造が21日から限定販売する「純米酒はないずむ」。佐藤専務取締役が手にする「カルイワノイ」も追加販売している

 一関市花泉町涌津の磐乃井酒造(阿部徳彦代表取締役)は、地元米を原料にアルコール度数を13度と低めに抑え、果実のように爽やかな酸味が特徴の新商品「純米酒はないずむ」を21日から限定販売する。同社による低アルコール原酒第2弾となるもので、冷やして味わう夏向きの商品として売り出していく。

 同社ではこれまで16度や17度の原酒をアルコール調整した15度前後の商品を多く扱ってきたが、低アルコール原酒の人気の高まりを受け、酵母の発酵を抑えるなどしながら原酒の段階で13度となる醸造法を研究。2020年には第1弾として特別純米酒「カルイワノイ」を限定販売している。

 今回発売する「はないずむ」は、原料に酒米ではなく同町産ひとめぼれを使用。低アルコール原酒特有の柔らかな口当たりに加え、果実のような爽やかな酸味と甘味のバランスが取れた仕上がりとなった。

 商品の名称は「花泉」という言葉と、その地で酒造りに携わる同社の主義(ism=イズム)を掛け合わせた造語。日本酒は飲んでもらい初めて完成するという考えのもとから、商品名に飲む人を表わす「i」の文字を付け加えると「はないずみ」と読める言葉遊びの意味も盛り込んだ。

 製造責任者の杜氏(とうじ)でもある同社の佐藤竜矢専務取締役(35)は「低アルコール原酒は女性や日本酒が苦手な人でも飲みやすいと好評なこともあり、『カルイワノイ』の追加発売も決めた。『はないずむ』は夏でも冷やして気軽に楽しめる商品なので、ぜひ飲み比べてほしい」とアピールする。

 「はないずむ」は800本の限定販売で、価格は720ミリリットル入り1本1595円(税込み)。問い合わせは同社=0191(82)2100=へ。

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