花巻

北東北へ建材供給 花巻工場が完成 日本都市開発

竣工した日本都市開発花巻工場の壁パネルの製作ライン

 住宅建材を製造・販売する日本都市開発(本社盛岡市津志田、資本金3000万円、松井達彦取締役社長)が、花巻市二枚橋地内に建設を進めていた花巻工場が完成し、19日に現地で竣工(しゅんこう)式と開所式が行われた。最大供給能力は年間400棟で、北東北地域で施工するツーバイフォー住宅の木造パネルを供給していく。

 式には松井社長ら同社関係者をはじめ、来賓として県ものづくり自動車産業振興室の大野貴洋企業立地推進担当課長、上田東一市長ら関係者60人が出席。神事に続きテープカット、内覧会を行い、新工場の完成を祝った。

 同社はツーバイフォー木造住宅用パネルを製造し、親会社で住宅メーカーの日本住宅コンパスホーム事業部に100%供給する。需要が増していることから、白河工場(福島県)に次ぐ新たな生産拠点として花巻工場を建設。主に北東北向けに供給していく。

 花巻工場は総事業費13億2300万円を投じ、同市二枚橋の花巻第1工業団地テクノパーク内の敷地1万1800平方メートルに建設。鉄骨造り一部2階建て、延べ床面積5300平方メートルで、東北自動車道花巻インターチェンジやいわて花巻空港に隣接し、需要地への円滑な建材の供給に応える。

 最大供給能力は年間400棟で、4月26日に本格稼働。松井社長は「北東北(向けの建材は)は外注に頼ってきたが、花巻工場の稼働で東北一円をカバーできる自社の供給体制が整った。日本住宅が商圏を広げ需給を増やしていく中で、将来的には第3工場、第4工場と展望を持ち工場の稼働を安定させたい」と述べた。

 従業員数は同日現在で21人。工場稼働に際し、市民8人を含む18人を県内から採用した。

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