一関・平泉

ヒマワリ 大きく育て 川崎・門崎ファーム 保育園児が種まき協力【一関】

ヒマワリの種をまく川崎保育園の園児たち

 一関市川崎町門崎の農事組合法人門崎ファーム(藤江修代表理事組合長)は28日、同町薄衣の川崎保育園(千葉悦子園長、園児61人)の協力を得て砂鉄川河川敷の圃場(ほじょう)でヒマワリの種まきを行った。同組合は数年前から食用油の原料となるヒマワリの栽培に取り組んでおり、園児たちが「大きくなあれ」と願いを込めながら種をまいた。

 同日は同園の「ひまわり組」の年長児16人と職員、同法人の役職員、関係者が参加。園児はバスで同町門崎字巳待地内の面積約5アールの畑に移動。種まきのやり方を教わった後、畝に一列に並び、「大きくなあれ」「きれいになあれ」などと声を掛けながら、マルチ栽培のビニールに空けた穴に1粒ずつ種をまいた。

 門崎ファームは同市大東町渋民の精油業者「デクノボンズ」の協力を得て2017年にヒマワリの試験栽培を開始。18年に面積約2アールに作付けして初めて種から油を搾り、19年から本格的に栽培に取り組み、瓶詰めの食用油「ひまわり油」の商品化にこぎ着けた。

 今年は門崎字坂田地内の畑と合わせて約10アールでヒマワリを栽培する計画。倒伏の防止など維持管理に努め秋ごろに種を収穫して食用油に加工する。商品は同町薄衣の道の駅かわさきなどで販売を予定している。

 園児がヒマワリの種まきに協力したのは初めて。種の収穫の際にも協力を呼び掛けるという。

 同組合は「Sustainable Farming(食と共に環境を守る)」を経営理念に、メダカなどの生息に配慮した環境保全型農業に取り組み、特別栽培米「門崎めだか米」をメインに栽培する。藤江組合長は「門崎地域の農業を考え、めだか米だけにとどまらず幅を広げたい。ヒマワリの栽培面積もできれば増やしていきたい」と話す。

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