奥州・金ケ崎

感謝の心川柳に込め 「思いやりしおり」作製 衣川中生徒【奥州】

衣川中生徒の気持ちがこもった川柳を添えた思いやりしおり

 奥州市の衣川中学校(菊地榮壽校長)の全校生徒94人は、医療関係者や地域の人々、家族への感謝の心を込めた川柳を入れた「思いやりしおり」を作製した。川柳は生徒一人ひとりが「ありがとう」「笑顔」「思いやり」などの言葉を用いて1句ずつ詠んだ作品。94句を載せたしおり1600枚は、衣川セミナーハウス、市役所衣川総合支所をはじめ、市内外の図書館などに贈り、配布してもらうという。

 同校では新型コロナウイルスの感染拡大で家庭で過ごす時間が増える中、ボランティア活動の一環として、読書に親しんでもらおうと今回初めてしおりの作製に取り組んだ。

 生徒が思いやりや感謝を題にした川柳作りに4月末から取り組み、作品を印刷した紙を折り紙の台紙に貼り付けてラミネート加工した。

 しおりは予定より多く作製し、当初は地域内と市内の図書館の予定だった配布先について一関市、平泉町、金ケ崎町の図書館にも広げた。

 同校生徒会のボランティア担当三浦優奈さん(3年)は「自分から広げていこう笑顔の輪」と詠んだ。「コロナ禍で大変だけど、笑顔であふれる世界になってほしい」との思いを込めたという。

 同校でボランティア教育を担当する綱川美代子教諭は「生徒たちは、温かい気持ちで生活してもらいたいとの気持ちを素直な言葉で川柳にしてくれた」と話している。

 完成した思いやりしおりは、ペットボトルを再利用したケースに150枚ほど入れて各施設に贈ったという。

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