奥州・金ケ崎

農業担う学生激励 知事講話で振興策説明 県立農業大学校【金ケ崎】

講話で訪れた達増知事(右)に就農の目標などを語る県立農業大学校の2年生

 金ケ崎町六原の県立農業大学校(菊池徹哉校長、学生96人)で1日、達増拓也知事の講話が行われた。いわて県民計画(2019~28年度)での農業の位置付けや振興策などを語り、次代の農業を担おうと学びを深めている学生たちを激励した。

 講話は隔年で実施しており、同日は全学生と教職員が聴講した。達増知事は県民計画の分野別プロジェクトのうち「農林水産業高度化推進プロジェクト」を取り上げ、農業でも情報通信技術(ICT)の活用による生産性の向上を目指す方針を紹介した。

 同大学校が20年度に認証を受けたASIAGAPや農場HACCPなどの国際管理基準の導入を「県内の最先端を切り開いた。学生が将来現場で牽引(けんいん)役になれる」と評価。「自然に恵まれたキャンパスで技術・知識を習得し、実習などで外の世界の技術も吸収して農業のリーダーとして活躍できるよう努めてほしい」と期待を寄せた。

 講話の後、全6経営科から1人ずつ2年生が将来の目標や勉学の現状などを発表した。このうち佐々木奏人さん(農産経営科、西和賀町出身)は「高齢化が進んでいる地元のため、農作業やコストの効率化を研究して役に立ちたい。消費者が地場産品を手に取りやすくするため、6次産業化にも携わりたい」と将来像を披露した。

 達増知事は「西和賀は基本的な農業生産力が整っている。県全体でも高齢化が進む中、西和賀が成功すれば岩手も成功できる」と背中を押した。

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